神経内視鏡手術ハンドブック

販売価格: 16,500円(税込)
商品詳細
神経内視鏡手術の理論と実践を体系的に学べる実践テキスト。脳室内・傍鞍部病変を中心に解剖学・生理学の知見を踏まえ、手技選択の基礎を培う。各論の26症例をもとに、ピットフォールへの対応や局面を打開する工夫を解説。論理と証拠から手術を捉え、適切な判断と正確な操作を可能にする「思考と技術のプロセス」を提示する。神経内視鏡をサブスペシャルティとして目指す若手脳神経外科医、教育を担う指導医の指針となる一冊。
《目次》
第I章 脳室病変に対する神経内視鏡手術
1 総説
脳室病変に対する神経内視鏡手術──歴史的背景と現状
2 解剖生理学の基礎知識
A 髄液の生理学──組成と人工髄液の可能性
B 脳室と髄液動態
C 水頭症と脳室──正常構造からの変化
3 手技のスキルアップをはかる
A ETV,嚢胞開窓のすべて
B 脳室内生検術
コラム(1) ハンズオンセミナーをどう実施するか
──目的と意義(自身で考案したモデルの活用例とIFNEでのコラボレーション)
C 硬性鏡を究める──シリンダー手術へのステップアップ
1 硬性鏡シリンダー手術に慣れよう
2 シリンダー手術の限界を知る
3 手術適応をどう考えるか
4 シリンダー手術の可能性を考える
D 軟性鏡を究める
コラム(2) 脳室病変と脳実質病変──身近な材料でできるモデル紹介
第II章 傍鞍部病変に対する神経内視鏡手術
1 総説
傍鞍部病変に対する神経内視鏡手術──歴史的背景と現状
2 解剖生理学の基礎知識
A 下垂体外科に必要な内分泌学と神経眼科学
B 下垂体近傍病変の鑑別診断
C 知っておくべき間脳下垂体腫瘍の病理
3 手技のスキルアップをはかる
A 解剖と生理に基づくトルコ鞍へのアプローチ
B トルコ鞍内操作のすべて──拡大法に向けて
コラム(3) 傍鞍部病変──卵モデルの開発とトレーニングの実際
C 合併症回避と術後管理のポイント
第III章 神経内視鏡手術 術野別 Up to date
1 脳室内手術(15例)
A 穿頭位置,穿孔部位の選択(軟性鏡手術)
[症例1] ETV(中脳水道狭窄症,脳室拡大が顕著な例)
[症例2] ETV(水頭症シャント不全時におけるシャント離脱目的)
[症例3] ETV(非交通性水頭症を伴う松果体部腫瘍例)
B 脳室内手術の基本手技
[症例4] 腫瘍生検術(脳室拡大あり)
[症例5] 腫瘍生検術(脳室拡大なし)
[症例6] 嚢胞開窓術
[症例7] 嚢胞開窓術(後角穿刺)
C 鉗子類と外套の選択(硬性鏡手術)
[症例8] 生検術(側脳室前角)
[症例9] 生検術(側脳室体部)
[症例10] 腫瘍摘出術(Monro 孔近傍腫瘍)
[症例11] 腫瘍摘出術(視床〜第三脳室)
D 止血テクニック(軟性鏡,硬性鏡)
[症例12] 静脈性出血(軟性鏡)
[症例13] 動脈性出血(軟性鏡)
[症例14] 静脈性出血(硬性鏡)
[症例15] 動脈性出血(硬性鏡)
2 経鼻手術(11例)
A 鼻腔・副鼻腔操作
[症例1] 初回手術,鼻中隔彎曲なし
[症例2] 初回手術,先端巨大症
[症例3] 再手術(アプローチの選択)
B トルコ鞍内・鞍上部操作
[症例4] 非機能性腫瘍 grade C(被膜外摘出)
[症例5] 非機能性腫瘍 grade D(被膜下摘出)
[症例6] 機能性腫瘍 grade E(海綿静脈洞アプローチ)
[症例7] 巨大下垂体腫瘍(術式選択)
[症例8] 微小腫瘍(Cushing病)
C 鞍底再建
▪ 鞍底再建の選択について
[症例9] 術中に髄液が漏れていない場合の再建
[症例10] 術中に髄液が漏れている場合の再建
[症例11] 再手術,鞍底形成
第IV章 資料集
1 内視鏡所見アトラス
A 脳室内内視鏡所見
B 傍鞍部の正常解剖
2 日本で使用できる主なモデル一覧
索引
商品詳細
著者 | 永谷 哲也・村井 尚之・西山 健一 |
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出版社 | 医学書院 |
発刊年 | 2025年10月 |
ISBN | 978-4-260-05736-3 |
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