失敗から学ぶ 小児神経診断エラー学

販売価格: 4,950円(税込)
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臨床医なら誰しもが経験する“診断の苦い失敗”.でも,そこにこそ成長のヒントがあるとしたら?本書の前半では小児神経を中心に多彩な領域で活躍する執筆者が,各自の視点で自由に論考を展開し,「診断エラー」を多角的に掘り下げています.後半では15の症例で診断エラーを真摯に振り返り,読者に貴重な教訓を提示します.単なる「失敗談」ではなく,明日の臨床に活かせるリアルな学びが詰まっています.ちょっと勇気を出して,自分の経験を見直してみたくなる一冊.若手からベテランまで,すべての臨床医におすすめです.
【目次】
カラー口絵
はじめに 久保田雅也・杉田克生
執筆者一覧
第1章 総論
(1)診断関連エラー総論―社会的認知理論ファミリーを理解する 相馬孝博
(2)診断エラーの歴史 杉田克生
(3)診断推論と暗黙知 Segawa before Segawa disease 久保田雅也
(4)総合診療科の現場からみた診断エラーとその原因に基づいた教育支援対策 鋪野紀好
(5)日米の診断エラーの構造の違い―小児神経領域から 久本佳美
第2章 各論
(1)診断オデッセイプロット 早川 格
(2)小児神経領域における診断エラー1 柏井洋文
(3)小児神経領域における診断エラー2 小俣 卓
(4)小児心身医学における診断エラー 永井 章
(5)小児救急医療現場での診断エラー 清水直樹
(6)画像診断エラーからの振り返り 堤 義之
(7)画像診断におけるピットフォール 塩浜 直
(8)診断エラーの構造:見逃し/しそうになった/成人例―市中病院脳神経内科の経験から― 福武敏夫
(9)アディクションと診断エラー 松本俊彦
(10)神経発達症と診断エラー 広瀬宏之
(11)司法と診断エラー 桑原博道・福田梨沙
第3章 症例
(1)ADHD様症状がみられたBasedow病の症例 小沢 浩・小穴信吾
(2)意識清明のまま筋力低下がみられた症例 藤井克則
(3)亜急性の脊髄横断症状を示し脊髄造影CT,myelographyで異常なしだった症例 須貝研司
(4)8年後のACTH療法にて乳児期罹患の単純ヘルペスウイルス脳炎が再活性化した一例 星野恭子・藤原由香里
(5)背景疾患に引きずられ骨折の診断が遅れた重症心身障害児 寺嶋 宙
(6)失敗から学ぶ症例 阿部裕一
(7)緩徐に発症したVPシャントトラブルの一例 中村由紀子
(8)原因不明の退行をきたした症例 青天目信
(9)尖足に伴う歩行異常を多動と間違えた症例 曽根 翠
(10)乳児期発症の最重度発達遅滞と難治なてんかん発作を示す女性例 秋山倫之
(11)急性壊死性脳症の一例 奥村彰久
(12)診断エラーから先天性筋疾患を疑い筋生検を行ったPrader-Willi症候群の一例 田中総一郎
(13)Peliosis hepatisを発症したX-linked MTM 笠原群生
(14)てんかんの増悪の原因検索に苦慮した胃食道逆流症の一例 高橋美智・中村由紀子
(15)てんかんか失神か,それが問題 久保田雅也
本書でのバイアス関連用語一覧
索引
おわりに 久保田雅也・杉田克生
商品詳細
著者 | 久保田雅也・杉田克生 |
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出版社 | 診断と治療社 |
発刊年 | 2025年05月 |
ISBN | 978-4-7878-2682-4 |
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