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症例で学ぶ高次脳機能障害 ―病巣部位からのアプローチ―

症例で学ぶ高次脳機能障害 ―病巣部位からのアプローチ―

販売価格: 7,920円(税込)

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商品詳細

脳損傷の患者には複数の高次脳機能障害が混在することが多く、それをどのように整理して捉えるかが重要です。本書では個々の症例において実際の診察のプロセスを再現し、診断に至る思考、適切な検査の選択実施、その結果を解釈して症状診断に至る流れを丁寧にシミュレートします。またおおまかな病巣ごとに区切った構成とし、どの部位の病巣でどのような高次脳機能障害が出現しやすいかを実例を通して学ぶことが出来ます。

【目次】

Chapter 1 前頭葉
 [主病巣が外側]
  CASE 01 うまく話せない.〈丹治和世〉
  CASE 02 話せない.〈大槻美佳〉
  CASE 03 言葉が出にくい.右手足が動きにくい.字が書けない.〈大槻美佳〉
 [主病巣が内側底面]
  CASE 04 (家人より)やる気はあるのに行動が伴わない.性格が変わってしまった.〈三村 將,繁野玖美〉
  CASE 05 (家人より)新しいことが覚えられない.〈菊池大一,藤井俊勝〉
  CASE 06 左下肢が動かない.うまく話せない.〈橋本律夫〉
 [主病巣が外・内側]
  CASE 07 (家人より)行動がおかしい.家事をしない.〈下村辰雄,竹下千映子〉

Chapter 2 側頭葉
 [主病巣が外側]
  CASE 08 人の話す言葉がわからない.雑音に聞こえる.〈丹治和世〉
  CASE 09 言葉がうまく出てこない.〈遠藤佳子〉
  CASE 10 右側がよく見えない.自動車の自損事故を起こした.〈大槻美佳〉
 [主病巣が内側]
  CASE 11 もの忘れすると周囲から言われる.
      (家人より)もの忘れ.〈今村 徹〉
 [主病巣が前部]
  CASE 12 (家人より)会話がちぐはぐ.自宅のトイレの場所がわからない.〈朴 白順,月浦 崇,上田敬太,藤井俊勝〉
  CASE 13 2回目の手術後に記憶が悪くなった.言葉がパッと出てこない.〈遠藤佳子〉
  CASE 14 言葉が出てこない.言葉が理解できないことがある.〈松田 実〉

Chapter 3 頭頂葉
 [主病巣が外側]
  CASE 15 右手で物が取り出しにくい.〈寺田さとみ,武田克彦〉
  CASE 16 眼がおかしい.疲れると目の前のものを探せないことがある.〈鈴木匡子〉
  CASE 17 駐車場に車を入れるとき,ずれた.字が書けない.〈平山和美〉
  CASE 18 特に困っていることはない.
      (家人より)左側にあるものに気づかない.〈太田久晶,石合純夫〉
  CASE 19 声が出にくい.
      (家人より)左側の身体や空間に注意を向けられない.病識が乏しい.〈太田久晶〉
  CASE 20 右手に力が入らない.左手も動かしずらい.〈中川賀嗣〉
  CASE 21 もの忘れがひどい.料理が作れない.計算ができない.〈永井知代子〉
  CASE 22 漢字が思い出せなくなった.〈永井知代子〉
  CASE 23 言葉がうまく話せない.〈松田 実〉
  CASE 24 言葉が出ない.〈櫻井靖久〉
 [主病巣が外側・皮質下]
  CASE 25 板書が遅い.一度に書き写すことができない.〈斎藤尚宏〉
  CASE 26 計算ができない.右下肢のびりびり感.〈平山和美〉
  CASE 27 道具の持ち方がしっくりこない.〈早川裕子〉
 [主病巣が内側]
  CASE 28 方向感覚がなくなった.〈高橋伸佳〉

Chapter 4 後頭葉
 [主病巣が外側]
  CASE 29 仮名文字が読めない.〈櫻井靖久〉
 [主病巣が内側]
  CASE 30 道に迷う.人の顔がわからない.〈高橋伸佳〉
  CASE 31 物を見ても何かわからない.字が読めない.顔を見ても誰かわからない.色がなく白黒の世界に見える.〈平山和美〉
  CASE 32 焦点が合わない.右側が見えない.〈櫻井靖久〉
  CASE 33 眼は最近よくなった.寝たり起きたり,ものを食べるときの動作が大変だったが,この頃よほど上手になった.〈鈴木匡子〉
  CASE 34 右視野が見にくい.目の前が淡いピンク色に見える.顔の識別ができない.〈永井知代子〉

Chapter 5 大脳深部
 [視床]
  CASE 35 (家人より)傾眠.反応が鈍い.〈橋本律夫〉
 [視床・内包]
  CASE 36 (家人より)もの忘れする.元気がなくなった.〈丹治和世〉
 [基底核]
  CASE 37 (声が)こもっているような感じ.〈佐藤睦子〉
 [乳頭体・脳弓]
  CASE 38 (家人より)もの忘れ.〈飯塚 統,森 悦朗〉

Chapter 6 白質ほか
 [脳梁前部]
  CASE 39 左手が思いどおりに動かない.〈西川 隆〉
 [脳梁膨大部]
  CASE 40 特になし.〈鈴木匡子〉
 [びまん性軸索損傷]
  CASE 41 (家人より)もの忘れ.〈前島伸一郎,大沢愛子〉
 [水頭症]
  CASE 42a (家人より)うまく歩けない.〈伊関千書〉
  CASE 42b (家人より)転びやすい.〈伊関千書〉
 [小脳]
  CASE 43 (家人より)不注意である.促されないとすぐに行為をやめてしまう.〈大沢愛子,前島伸一郎〉

和文索引
欧文索引

商品詳細

著者 鈴木匡子 編集
出版社 中外医学社
発刊年 2014年09月
ISBN 978-4-498-22822-1
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